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短編
愛・哀・アイ(骸side)

気がつけば君と一週間会わなかった。

会話しなくても君は僕の視界の隅に写っていた。それが当たり前になっていた。
嫉妬をして欲しくて僕の周りを女で囲む。
彼女は笑ってその場を立ち去る。
最近ではもう僕に笑いかけてもくれない。

綱吉がライラの側に寄って話かける。
すると彼女が笑う。
胸が痛い。
どうして、どうして君は僕ではなく、綱吉に笑いかけるんですか?
嗚呼ライラの元に駆け寄りたい。
抱き締めたい。
でも周りの女が離してくれない。
僕はお前らのことなんてどうでもいいんです。

ライラが笑って店を出ていく。
綱吉が唖然とした顔をしたあと、我に帰ったように、僕を見て睨む。
その時僕は綱吉がライラに振られたのだと思った。

それだけであったならどれだけ嬉しかっただろうか。

会わなくなったライラを不思議に思い綱吉に話かける。

「……旅に出たよ。お前のせいだ。」

強く握られた拳が震えてる。声も震えてる。

気付くのが遅すぎた。
どれだけ遠くに行ったのだろうか。
今追い掛けても間に合うだろうか。

もう一度、会いたい、笑いかけて欲しい

ふと最後に会ったのを思い出す。
綱吉に笑いかけていた。
店を出る際こちらを見て笑ってくれていた。
優しい優しい笑みだった。

今思い出す何て僕はどれだけ馬鹿なんですか!
急いで外に出て走る。
行き先もわからぬまま、ただがむしゃらに走り続ける。

ライラの面影を探しながら…


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あきゅろす。
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