短編
悲しみの海(リボーン)
海が見える
こんな所にリボーンと来るなんて久しぶりね。
横にいるリボーンに笑って見せる。
彼は私より小さい赤ん坊の姿
前に来た時は大人だった。
誰よりも頼りがいがある君は今は小さくなっている。君は小さくなっても頼りがいがあり過ぎだし、自分で何でもし過ぎ。小さい時ぐらい私に頼ってくれたら良いのに。
青い空と青い海の境を見つめる。
隣にリボーンが来る。
「仕事が入った。長くなる。」
「そう」
「もしかしたらもう会えないかもしれない。」
目の前には真っ赤な夕日。
地平線に向かって沈んで行く。
…そう
私は一言呟くだけ。
この感情は諦めに似ている。
「今から飛行機に乗る。また会える日を願ってる。俺の事は忘れて生きていけば良い。
それじゃあバイバイライラ」
真っ赤な夕日が彼の横顔を照らす。
しかし夕日は彼の横顔を照らすとすぐに地平線へと沈んだ。
彼の姿が見えなくなる。
気配も無くなる。
聞こえるのは波の音
残ったのは貴方が其処に居たという砂の温もり
けれどその砂も冷めてしまう。
結局残ったのは私だった
貴方を愛した時からわかってた
何時か永遠に離れ離れになると…
しかし貴方は何処までも私を恋の泉に落とした。
私は貴方の事を誰よりも思っているわ
例え何年離れ離れになろうとも、
永遠にリボーンの事を私は待ちます。
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