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銀魂
5n

「た……ただいま〜…」

「遅かったな。
…ってどうしたんだその荷物!?」

青森呉服店で貰った着物、帯、簪(かんざし)、櫛(くし)を持った蛍を出迎えたのは近藤だった。

「ちょっとワケありで…」

「どれどれ俺も運ぶのを手伝おう」

近藤が蛍から荷物をとり二人は部屋へと運ぶ。

「しかしこの荷物の中身は何だ?」

「着物とか…」

「とか?」

「…………簪と櫛…」

蛍が言った瞬間、近藤は驚きの声をあげた。

「ということは女物の着物か!?」

「そうなるね……」

「ほぉ!
ついに蛍も着飾るようになったか!」

「いやいやいや!
多分着る機会ないと思うし」

蛍がそう言うと近藤は考え込む。

「蛍は確か今日の護衛はとっつぁんと一緒にだったよな?」

「そだよ」

「調度いい!
これを来て護衛をすればいいじゃないか!」

「何でっ!!?」

蛍は驚き近藤を見た。

「私服警官のような感じで上様の護衛を頼む」

「えぇー!
嫌だよ!!
総悟とか山崎にしなよ!あの二人なら女装似合うよ!!
裏を書いてトシさんとかさぁ!」

「山崎は調度、密偵の仕事があって総悟は1番隊の隊長だから隊士をまとめないといけない。
トシも副長だから無理だ」

「僕よりあの三人のほうが絶っっ対似合うって!」

「いやいや着てみないとわからないだろ?」

着てみろよと近藤から満面の笑顔でされて蛍は断れなくなり部屋で着物と格闘するのであった。



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