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銀魂
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青森につれられ蛍は青森呉服店へやって来た。

「山南さん!」

「青森さんの弟さん!」

「はい!
お久しぶりです!」

店内に入ってすぐ青森の弟が出迎えた。

「次郎、山南さんの着物を出してきてくれないか?」

「わかった。
ちょっと待ってて下さいね」

そう言うと青森の弟・次郎は店の奥へ引っ込む。

「へぇ〜ここって根付置いてるんだね」

「ええ。
いくら時代が流れてもやはりいいものは置いておきたいんです」





説明しよう!
根付とは!
帯につけるおしゃれな飾りである。


「お待たせしました」

そうこうしている内に次郎が着物を持って来た。

「どんなの?」

蛍は根付から目を離すと次郎の元へ行き着物を見に行った。

「はい。
最近、若者の間で流行っている色と柄にしてみました」

「………」

「どうですか?」

蛍は着物に釘つけになっている。

「……これ……どう見ても女物……だよね?」

「え?
だって山南さんは女性の方でしょう?」

「!!?
僕のこと女ってなんで知ってるの!?」

蛍は次郎に問い詰める。

「我々は職業柄いろんな方の体形を見てきました。
いくら服で隠してもごまかせませんよ」

青森がはっはっはと笑いながら言った。

「でも…女物の着物持ってないし……着たことないし…」

「それなら尚更これにして良かった。
一つぐらい女物を持っていた方が何かに役立ちますよ。
ついでですから帯とか簪(かんざし)、櫛(くし)も揃えましょう!」

「兄さん!
簪はこれがいいと思うんだ!」

「いやいやこっちも捨て難いぞ」

青森兄弟は簪と櫛、帯の見立てに夢中になりはじめた。

「………あの…まさか僕放置?」

蛍は一人取り残された感じで二人を見ていた。



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