銀魂 1n (メールだ) 山崎は自分の携帯にメールが来たのに気がついた。 (宮田からだ。 何々? 山南さんからの新しい指示……ってえ!? 嘘だろ!?) 山崎はメールの内容を読んで肩を落とす。 「……やるしかないか…」 山崎は覚悟を決めた。 「山南さん! 青森呉服店の店員、常連客を調べました!」 「ありがとう! 見せて!」 蛍は調べた結果に素早く目を通す。 「なるほど……」 「何かわかったか?」 荒木が蛍に聞く。 「さっきからそこでそわそわしてる上等な着物を着たオッサンの正体がわかった」 蛍がニヤリと笑うと人混みを掻き分けて一人の男に近づいた。 「青森さん。 今自分の店に立て篭もりが起きてますけどどう思いますか?」 「!! …何故ワタシだと?」 「さっきからチラチラこちらを見て店を見ればわかりますよ。 自分の店が傷つかないかどうか心配で見ているんでしょ?」 男……青森呉服店の店主青森は目を見開いた。 「……そうです。 ワタシが青森呉服店、店主、青森です」 「青森さん、あなたの知恵が必要です。 真選組に力を貸してもらえませんか?」 「何故?」 「簡単なことです。 あなたの方が店に詳しく常連客や店員のことも詳しく知ってるからです」 蛍はそう言うと青森を連れ真選組の陣地へ行く。 「さぁて……どうすっかなぁ」 蛍は首を回すと隊士達の方を向いた。 「お前ならどうする?」 「えっ? じっ自分なら犯人の要求を飲みつつ隙を伺って強行突入かと…」 「お前は?」 「自分も同じです」 「ふーん…」 蛍はそう聞くとすたすたと拡声器をとった。 [次へ#] [戻る] |