銀魂
4n
山崎はダクトから降りると周囲の気配を探りながら携帯を取り出す。
(えーと…宮田っと)
アドレス帳を開き宮田にメールをする。
-一方蛍達-
「山南さん山崎からメールが来ました!」
「見せて」
蛍は宮田から携帯を受けとって画面を見た。
「"犯人らしき人は15人程度ですけど人質らしき人が5人とその5人と全く同じ格好をした5人が別の部屋にいました"
……どういうこと?」
蛍は眉間にシワを寄せて考える。
「どっちかが犯人でどっちかが人質ってことだろ」
「荒木もそう思う?」
蛍は荒木の方を見た。
「でも問題は仮にそうだとしてもどっちが人質で犯人なのか…区別がつかない」
蛍は顎に手を当てると再び考え込む。
その時だった。
「山南さん犯人達からの要求です!」
新選組隊士達に緊張が走る。
「…わかった」
蛍は顔を強張らせたまま宮田の元へ。
蛍は宮田から無線を受け取る。
「もしもし」
『土方か?』
「トシさんは今この場にいないから僕が代理で君らの要求を聞くよ」
『なんだと…?
まぁいいか。
オレ達は山海党(さんかいとう)オレ達の要求はただ一つ。
お前達に捕まったオレ達の仲間の釈放だ』
「……」
『わかったか土方の代理』
蛍は目を閉じて軽く溜息をつき言った。
「僕は土方の代理じゃない山南蛍だ。
それと一応これでも新選組は警察。
警察が君ら犯人の要求をはいそーですかって飲むわけないじゃん。
悪いけど君らの要求は叶えさせないし君らは僕が捕まえる」
そういうと蛍は無線をきり新選組隊士達が集まっている方を向いた。
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