銀魂 5n 「男と女で下げる頭の重みが違うだとォォ!」 ……どうやら隊士達の言葉にキレたのは妙だけではない模様……。 (隊士達の言葉を蛍は↑のように解釈したようです) 「ふざけんなァァ!! 男ばっかプライドが高いと思うなよ!! 女だって高いわァァ!」 妙と一緒になって蛍は隊士達をボコる。 「もしもし近藤さん…やっぱり無理だったもう覚悟決めるしかねーな。 イヤよイヤよも好きのうち? いやイヤなもんはイヤなんだろ。 蛍はどうしたかって? かえって逆効果だったぜ今手を組んで隊士達ボコボコにしてる。 それからよォ俺ァもうこんなお使いさせられるのは御免だぜ」 土方が近藤に携帯で報告していると隊士の1人が飛んできた。 「なっ…なんだてめェェェェ!!」 笠を深く被った小柄な長髪の者が投げ飛ばしたようだ。 その者の立ち位置から妙を庇ったように見える。 「貴様らこんな多勢で女に手を出すたァそれでも侍かね?」 「何言ってんの!! どう見ても俺達が姐さんにボコられてただろーが!! 最強の助っ人山南蛍もついてただろーが!! それでも僕らは侍です!」 威勢よく言い返しているが威力があまりないように聞こえる。 「この女(ひと)に手ェ出してもらっちゃ困る。 僕の大事な人だ」 「あ"ーチビ助が何ナマ言ってんだ」 「オイやめろ」 ヒートアップしそうになった隊士達を宥めたのは土方だった。 「これ以上店騒がすな引き上げるぞ。 それからガキんちょお前も来い未成年だろこんな店に来ていいと思ってんのか」 「あれ? トシさん僕は? 僕も未成年なんですけど未成年なのにここ連れてこられた僕はどうなんの?」 土方に質問攻めする蛍。 「オイ貴様今何て言った?」 笠が空を高く舞った。 「僕は」 笠が床に着いたとき周りにいた隊士達が床に倒れた。 「ガキんちょなんかじゃない」 なんとか土方は笠を深く被っていた者からの攻撃を防いでいた。 「柳生九兵衛だ」 笠がなくなりようやく顔が見えた。 柳生九兵衛と名乗るその者は左目は眼帯で覆われていた。 「きゅ…九ちゃん!?」 どうやら妙と柳生九兵衛は知り合いのよう……。 「妙ちゃん。 一緒に来て欲しい。 話があるんだ」 九兵衛は妙に話かけた。 「おーい眼帯くん」 九兵衛に話をかけたのは蛍だった。 「落としモノ」 蛍が手に持っているのは九兵衛が被っていた笠だった。 「そんでそこの瞳孔開き気味の男に向けてる刀収めてくれる? 一応こんなんでも僕の上司だからね」 九兵衛と蛍の睨み合いが続く。 「……わかった」 そう言うと九兵衛は刀を鞘に収め蛍から笠を受け取った。 「行こう妙ちゃん」 九兵衛はそう言って妙に手を差し出した。 [*前へ] [戻る] |