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銀魂
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「聞いたか荒木」

「何が?」

屯所の大部屋で荒木は愛刀の手入れをしているところを同期の隊士・宮田に話かけられた。

「山南さん、自ら副長から降りたらしいぜマジでショックだよ…」

「…らしいな」

「らしいな…ってお前反応薄っ!!」

荒木は手を止め宮田を見た。

「山南がどうなろうと俺には興味ない。
興味あるのは何で山南を土方副長や沖田隊長、近藤局長達は信頼しているのかってとこだ」

「それは僕の方が知りたいよ」

「うん俺も知りたいって山南さん!?」

いつの間にか会話に紛れ込んで来た蛍。

「何であんたがここに」

荒木が蛍を睨みつけながら言った。

「副長じゃなくなったからね。
僕も皆と一緒に大部屋で過ごすことにしたんだ」

言われて見れば蛍の手には私物があった。

「過ごすことにしたって山南さんは女性じゃないですか!」

「誰も僕の裸見たいって奴はいないでしょ」

「何その自信に満ちた表情は!」

荒木は黙って蛍と宮田の会話を聞いていた。

「そんなことよりあんたの名前はなんだったっけ」

蛍が荒木と同期の男に聞いた。

「あっはい、自分は荒木と同期で10番隊の宮田と言います」

ビシッと敬礼する宮田。

「宮田、敬礼しなくていいから敬語も使わなくてもいいし」

「いえっ自分山南さんを尊敬していましたから!」

「んじゃ大部屋での注意事項とかいろいろ教えてよ」

「はい!」

宮田は嬉しそうに蛍に大部屋の説明をし始めた。

(気が付けよ。
事件は解決したけどお前を良く思ってない奴がいることに)

荒木は蛍を見ながらそう思って周りを見た。
明らかに蛍を睨みつけている隊士達と目が合った。



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