銀魂 7n 「そんなの関係ありやせん」 「関係あるよ!!」 「ありやせん。 少なくとも俺や土方さん近藤さん、山崎には関係ありやせん」 「……」 何も言えなくなった蛍は俯く。 そんな蛍を沖田は優しく自分の腕の中に包みこむ。 「ちょっ…」 「泣きたいなら泣いほうがいいですぜィ。 悩みごとがあるなら俺に言えばいいなせィ」 「……泣いてもいいの? 悩みを言っていいの?」 「泣いてもいいさ悩みも言いなせィ」 「副長だから……泣いちゃいけないと思った…! 悩みも言っちゃ駄目だと思った…!!」 蛍はギュッと沖田の隊服を握りしめる。 「副長だからって何もかも一人で抱え込む必要はありやせん」 「…うん……」 「さて、良かったら部屋出て散歩でも行きやせんか?」 「…もし他の隊士達が僕を必要としていなかったら……そう考えると怖いんだ……」 蛍の頭を優しく沖田は撫でた。 「俺は山南が…蛍が必要でさァ」 「……たいちょーさん…」 「落ち着きやしたか?」 「うん」 「それじゃ行きやしょうか」 沖田が手を差し延べ、蛍はその手をとる。 2人は手を繋ぎ部屋を出た。 [*前へ][次へ#] [戻る] |