銀魂 2n いきなり俯いた蛍。 「おい聞いているんっスか!?」 また子が蛍に近付いた。 ガツン また子の顔面に蛍は自身の頭をぶつけた。 「ッ!!」 「何を…」 「僕も甘く見られたもんだね……見張りが2人しかいないだなんて」 蛍は足枷がついた左足を思いきり払った。 鎖は柱から取れ蛍を拘束しているのは手の手錠のみだ。 「赤獅子、山南蛍の力を思いしらせてやる」 「そんな両手の自由が効かない奴が何を言うっスか!!」 また子が素早く銃を取り出し得意の早打ちをした。 ガキンッ 蛍はまた子の銃を利用し手錠の間の鎖を切った。 「何という動態視力そして度胸……」 武市が倉庫から一歩一歩出ようとしていた。 「僕をこのアジトに入れた事を後悔すればいい」 「何を生意気な!」 また子がもう一つの銃を取り出そうとした時の事だった。 「遅いよ」 蛍はまた子の足元に潜り込み足を払う。 一瞬の事だったためまた子はバランスを崩し頭を床に強打し気絶した。 ビーッ ビーッ ビーッ 鳴り響く警報。 「残念でしたね」 武市が警報機のボタンを押したようだ。 「あなたを決して逃がすなとの命令なのでね」 「僕が大人しく捕まると思うかい? 残念ながら僕は最後までもがく性格をしているからね……一筋縄じゃいかないよ」 床を蹴り一気に武市との間合いを詰めた蛍。 [*前へ][次へ#] [戻る] |