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銀魂
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「ここは……」

目が覚めた蛍。辺りを見渡す限り倉庫のようだと思ったと同時に蛍の足には足枷がついており手には手錠がついていることに気が付いた。

「気が付いたっスね」

赤い着物のへそ出しの女が前にいた。

「あんたは?
てかここはどこだ?」

「お前に教えるわけないっス」

蛍はふと目の前の女の腰のホルダーに目がいった。

「赤…拳銃…女……そうか…あんたは"赤い弾丸木島また子"だな」

「……」

「と…言うことはあのヘッドフォンの男は河上万斉、そしてここは鬼兵隊のアジトって事か」

「さすがは真選組の副長を勤めているだけはありますね。
素晴らしい推理力に観察力」

倉庫に入って来たのは特徴的な顔をした男だった。

「あんたは…」

「私は武市変平太」

「武市変態だ?」

蛍の見事な聞き間違いにずっこけるまた子と武市。

「違います。
武市変平太、聞いたことありませんか?」

「武市変平太…そういえば鬼兵隊の隊士の名前に上がっていたな……。
で?
鬼兵隊が僕に何の用?」

「お前には晋助様に会ってもらうっス」

「シンスケ……ははっ…信じたくなかったけど…やっぱり今回の事件は鬼兵隊……いや高杉さんが絡んでいたのか」

「やっぱりとは…?」

武市が蛍に聞き返す。

「簡単な事さ。
普通の人ならヅラ…桂さんの変装なんかして真選組の前に現れたりしないからね。
…と言う事は僕と桂さんの関係を知っている人に限られてくる。

つまり攘夷志士の生き残りしかいないってわけさ」

「なるほど高杉様が仲間にしたがるわけですね」

「とにかくお前には晋助様が帰られるまで大人しくしてもらうっス」



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