銀魂 3n -真選組屯所- 「局長ォオ!!、副長ォオ!! 大変です! ついに人切りが出ました!!」 山崎が近藤と土方の部屋に入ってきた。 「とっ特徴は……我々の隊服を着て山南副長の名前を名乗ったそうです!」 「何だと!?」 「山南はどこだ?」 「それがまだ屯所を出たきり戻ってないと!!」 山崎の言葉にどんどん青くなる近藤と土方。 「急いで行くぞ! トシ!! 山崎、道案内を頼む!」 「はいっ!」 近藤、土方は刀を持ち山崎の後へと続いた。 なんだ……ろう? 血の匂いがする……。 うっすらと目を開けた蛍はふと自分の周りを見た。 薄暗い為辺りがあまりよく見えない。 するとそこに光が射した。 「なっ山南っ!?」 眩しさに目を開けない蛍。 「その声は……もしかして局長さん…?」 「お前がやったのか…」 「何を?」 ようやく光に慣れた蛍が目を開けた。 すると目の前には血を流し倒れている人と血がついた刀。 「何これ……」 目の前の光景に絶句する蛍。 「お前がやったのか…?答えろ山南!!」 土方が蛍に向かって言った。 「はぁ? 何言ってんのさ僕は気が付いたらここにいたんだよ」 「だったらその隊服をどう説明するんだ」 土方が蛍の隊服を指差し言った。 蛍は自分の隊服を見た。 「何だよこれ……」 蛍の隊服は血だらけだった。 「血……血……あっあああああ!!」 取り乱す蛍。 「おっおい! 山南!!?」 「いやだぁあああああ!僕に近付くなあああ!」 蛍は後ずさりをすると糸が切れたかのようにその場に倒れた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |