銀魂
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「今日の見回りは山南と俺と総悟の3人だ」
土方が全員に言った。
「はいはーい!
見回りって何すんの?
あと何がいるの?」
蛍が挙手をして土方に質問をする。
蛍の質問にズルッとなる真選組の皆。
「見回りに要るのは土方さんを殺す道具がいるぜィ」
沖田がそう答える。
沖田の答えにタバコを思わず落としてしまった土方。
「殺す道具ってどんなの?」
「例えば…「俺を殺す道具じゃなくて町にいる悪党と戦う道具がいるんだ!!」」
沖田の言葉を遮って土方が言った。
「じゃあ刀装備ってこと?」
「そうだ」
蛍が手を顎に当てて考え込んだのち、
「おやつは?」
「……おやつはいらねぇだろ……」
土方は脱力感を感じながら答えた。
「じゃあバナナはおやつに入る?」
蛍の質問に土方はさらに脱力感を感じた。
「バナナはフルーツだ」
「じゃあじゃあ、おやつは何円まで?」
「だーかーら!!
おやつは持って行かないと言ってんだろォ!!」
ついにキレた土方。
「副局長さんのケチ」
蛍がいじけながらそう言った。
「お前も副局長だろーが!!
頼むから他の隊士の手本になるような行動をしてくれ!!」
「僕にそんなこと求めたら駄目だよ。
本当僕のことわかってないね」
やれやれと蛍が言った。
土方はもう何も言う気力が失せてしまった。
「山南、おやつは土方さんにばれなかったら持って行っても大丈夫でさァ」
と沖田が蛍にこっそり言ったのはここだけの話。
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