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銀魂
2n

「へぇ結婚で江戸に」

「ええ。
もう結婚何てできないと思っていたけど…」

蛍は今ミツバに道を案内しながら屯所の廊下を歩いている。

「できないって思ってたのは……惚れた男が忘れられないとか」

「………ふふ。
さすが総長さんだわ。
痛いところを突きますね」

「図星ってことで?」

「半分そう。
あとの半分は違うの。
私、生れつき身体が弱くて…それに歳も歳だし…」

ミツバは目を伏せた。

「そー…ですか。
じゃあ結婚に不満とかないんですか?」

蛍はまっすぐミツバを見て言った。

「ないと言えば嘘になるかしら…」

「いいんですか?
不満抱えたままで…惚れた男に未練があるままで」

「何だかあなたと話をしていると心の中を読まれているみたいね…。
でもいいの。
あの人を見返してやりたいの。
私はこんなに幸せなのよって……。
だからうんと幸せにならなきゃ」

「さすが総悟のお姉さんですね。
貴女は強い。
身体ではなく心が」

「ふふっあなたには負けるわ。
男の子の中に女の子1人で大変でしょう?」

「僕が女って知ってて?」

「実はテレビを見る前にそーちゃんから手紙でいろいろ教えてもらってたの」

「なるほど。
あっここが近藤さんの部屋です。
すぐ近藤さんと総悟を呼んで来ますので中で待ってて下さい」

「ありがとう蛍さん」

ミツバに蛍は軽く微笑むと沖田と近藤を呼びに行った。

「……あの人の……あの人達の隣に立てるあなたが羨ましい…」

ミツバは蛍の後ろ姿を見つめながら呟いた。


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あきゅろす。
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