[通常モード] [URL送信]

BLEACH
1n

社は走った。

走りながら虚を一撃で倒してゆく。

(感覚は幸い鈍っておらんようじゃな)

社はそう思いながら駆け抜ける。

(恐らく誰かが撒き餌を撒いたんじゃろう…。
誰じゃ?
まさか雨竜か…?)

そう社が思った瞬間、そこらの虚より霊圧が高い虚の存在を感じとった。

「あんた…うまそうなニオイがすんなぁ……」

両手がカニのハサミのようになった虚がいた。
弱冠右の方が大きい。

「このニオイは死神に近いなぁ…」

「じゃからなんじゃ?」

「オレが見えるのか…よし決めた。
あんたを食べよう」


「フッ……あっはっはっはっはっ!!」

「何がおかしい?」

虚は少し目を細める。

「自分の実力を知らぬものにワシは食べられたくないの」

「何を…」

虚は気がついたら左手のハサミが無くなっていた。

「ワシはおぬしのようなザコにかまっとる暇はないんじゃ」

虚は悲鳴をあげることなく社によって倒された。

『社様、これ以上は危険です。
社様の存在がソウル・ソサエティにバレてしまいます』

日夜が社に話かけてきた。

「別にバレても構わん。
そんなことよりワシは目の前の人々を虚から助ける方が大切なんじゃ」

社の決意に満ちた目を見た日夜は

(あぁ…今の社様は何を言ってもきっと意思は変えない。
なら私は……)

『護ります』

「?」

『あなたが怪我を負わないように私があなたを護ります』

日夜の発言に少し驚く社。

「ありがとの」

『お礼を言われるようなことではありません。
あなたを護ることが私の指命のようなものですから』

社は日夜の言葉を聞いてより走るスピードを上げていった。



[次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!