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BLEACH
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「何故あなた程の実力者が死神を辞めたのですか!?」

「ワシは……嫌じゃったんじゃ……。
これ以上ワシの闇に飲まれるソウル・ソサエティを見るのがな……」

社の深刻な表情に思わずルキアは息を飲む。

「ワシは死神を辞めると上に申告した。
じゃがワシに下された上の判断は……」

社は俯く。

「どうだったんですか?」

「……六番隊の副隊長になれとのことじゃった。
じゃからワシはソウル・ソサエティを出た。
死神の力も封印した」

「もうあなたが斬魄刀を握ることは…」

「ないのゥ。
ワシは今の生活が気にいっちょるしの。
それに空座町を護るのは一護がおるしの」

社はそう言うと大きく腕をあげて伸びをした。

「死神の力に未練はないが……ワシのことよりルキア、おぬしの方こそ大丈夫なのか?」

社の言葉にビクッと反応するルキア。

「人間への「わかっています!」」

ルキアは社の言葉を遮った。

「わかっています。
私はこのことがバレれば刑を受けます」

「……」

「最初……私は一護に少しだけ力を注ぐつもりでした……全ての力が一護に行ってしまったんです」

ルキアはそう言うと唇を噛んだ。
社は静かにルキアを見つめる。

「…ですが覚悟は出来ています。
黒崎一護という一人の人間の人生を狂わせてしまった罪、どんな形であろうと償う覚悟が…!!」

「そうか…ワシも野暮なことを聞いてすまんかったの…」

社はルキアに優しく微笑んだ。



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あきゅろす。
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