蒼穹綺譚
7
歪んだ僕の愛は
捻れた想いで
汚れなき乙女を
憎しみに染めた
「はじめて、名前を呼んでくれたね。…僕は君を愛してる。だから、貰うね。」
哀しげに、けれども今までで一番美しく微笑んだ君。
崩れ落ち、僕の腕に納まった君の身体。
「あれ…?おかしいな…。君を手に入れたのに…」
君を手に入れられて嬉しいのに、僕の目からは、一筋の涙が零れ落ちた。
「なんでこんなに哀しいんだろうね…?…春華…」
けれど…
僕は他の愛を知らない
end
[闇へ][光へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!