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蒼穹綺譚
6



そう…確かに彼女は私に言葉を遺した。私には、聞く資格のないお礼と愛の言葉。


そして、彼女の私に対する最後の願いは、あまりにも残酷で…、そしてあまりにも切実だった。




―ありがとう―




―愛してるわアベル―




―だから―




―君は生きていて―




失ってから気付く…失いたくない大切な人。






END


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