蒼穹綺譚
7
《周の夢に胡蝶となるか
胡蝶の夢に周となるか》
人が蝶になる夢を見たのか
それとも蝶が人になる夢を見たのか
荘子の『胡蝶夢』[コチョウノユメ]は普通、夢と現の境を失った男の話だと解釈される。
だが、話には続きがある。
《周と胡蝶とは、則ち必ず分ならん
これを物価という》
僕が見たのは胡蝶の夢。
果てない夢に生きる蝶の夢。
愛してやまない蝶の夢。
どこまでが現で
どこまでが幻なのか
それとも全てが真実なのか
そんなの…誰も知らない。
気付いたら…蝶は飛び立った後だった。
なら“2人”を愛した僕が捧げるよ。
君に楽園を
もう悲しまなくてすむように…
世界に終焉という名の“フィナーレ”を
《我ら炎によりて世界を更新せん!!》
END
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