蒼穹綺譚
4
「終わりね。カイン。私は、世界を滅ぼしたいんじゃないんだもの。ただ、復讐したいだけ。」
もう、君は僕と一緒にいてくれない。
復讐するのに
いてはくれない。
「“運命”だなんて赦せないもの。例え、世界にとっては人形でしかなくても、糸を切るぐらいできるわ…。私は、誰にも“運命”という名の“悲劇”は見せたくないわ。」
悲哀に満ちた瞳は、救う事で復讐しようとしていた。
「短命種も長命種も分け隔てなく助ける事が…復讐になるわけ?だったらいっそ…」
「なるわ。世界が私に付けた鎖と首輪は棘だらけ。滅ぼすことしか出来ない“神隠し”の能力と、再生と創造の能力を押し付けられた。それに私は…生体兵器じゃないもの。破壊が全てじゃない。」
悪夢のような破壊力を有しているのに…?
そんな忌むべき身体にされたのに?
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