[携帯モード] [URL送信]

蒼穹綺譚
4




「終わりね。カイン。私は、世界を滅ぼしたいんじゃないんだもの。ただ、復讐したいだけ。」



もう、君は僕と一緒にいてくれない。


復讐するのに


いてはくれない。




「“運命”だなんて赦せないもの。例え、世界にとっては人形でしかなくても、糸を切るぐらいできるわ…。私は、誰にも“運命”という名の“悲劇”は見せたくないわ。」



悲哀に満ちた瞳は、救う事で復讐しようとしていた。



「短命種も長命種も分け隔てなく助ける事が…復讐になるわけ?だったらいっそ…」


「なるわ。世界が私に付けた鎖と首輪は棘だらけ。滅ぼすことしか出来ない“神隠し”の能力と、再生と創造の能力を押し付けられた。それに私は…生体兵器じゃないもの。破壊が全てじゃない。」



悪夢のような破壊力を有しているのに…?


そんな忌むべき身体にされたのに?


[闇へ][光へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!