夢路綺譚
3
「そうだったの?ハル。んで、いつ決めたわけ?イザーク。僕は聞いてないよ?」
私は泊まるっていっていないんだけど…。
「言っていませんよ。人形使い。春華なら、人形使いと一緒にいたいのではないかと思いましたので、私が勝手に決めましたから。」
私を無視して独断ですか…?魔術師殿。
「そう。ハルは僕と一緒の部屋ね。」
3部屋あるのに、何でわざわざ一緒に寝なきゃいけないのよ?!
「あのさ。私を無視して話進めるのやめてくんない?異端審問局員に会いに行くからここに泊まらないわよ。」
「なんで?僕じゃ不満なの?そんなにあの殺人人形[キリング・ドール]が好きなわけ?」
な、なんでトレスが話題に出るのよ?!
…って、明日会うのはドウオの方だけど・・・。
「ちっ、違うわよ!なんでそんな不機嫌になるの?もぉ、わかったわよ。好きにすればいいじゃない。」
ぐいっ…と引っ張られ、ソファーに座っていたディートの上によろけてしまい、抱き締められてしまう。
「ハル、好きにしていいんだね。ありがとう。愛してるよ。」
天使のような無邪気な微笑み。
ほんとに嬉しそうにしている。
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