夢路綺譚
求め続ける限り…
『求め続けている限り、人間は踏み迷うものだ‐‐ゲーテ』
イザークが言った言葉が…
頭から離れない
第三部†プログラマーとして†
あの後、イザークに誘われ(否、強制的に)個室に移動。
「春華を知っている教皇庁関係者に出会ったら困るでしょう?」とのこと。
一応は反論は試みている。失敗してるが。
「あなた達2人がいなければ問題ない話なんだけど?」と。
ちなみに即刻ディートリッヒが“糸”を使ったというのは言わずもがな。
いくら私が“魔性の人形” [ディアボリック・ドール]という名が付けられていても、操り人形にされては困るのだけど…
“糸”を付けた当人は気にした様子なし。
少しくらいは気にして欲しい。
ちなみに、私は前に指摘された通り変装していた。
普段の尼僧服ではなく、全て漆黒で統一していた。
ドレスにベール。手袋に日傘とブーツいう出で立ち。
素肌は全く晒してない。
だから、ディートリッヒ達が探し出さなければ何事もなく移動出来たのに…。
悲しい事に彼らは放って置いてくれなかった。
まぁ、余談だが…この人形のような服装が、こっちでは普通に着れてしまうドレスだったというカルチャー・ショックを以前受けた。
今は慣れ、小物も凝った作りになっていて気に入っていたりする。
ちなみに今のベールで顔を隠した私の姿は、喪服姿にも見えるらしい…。
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