ギアスnovel
愛しています(ルルナナ)
※2期最終回ネタです。
どうして、どうして――。
私はお兄様がいてくれればそれだけで良かったのに――。
お兄様に触れたらユフィお姉様やシャーリーさんの事、ゼロになった事、様々な事が私の体に伝わってきた。
「お兄様……っ」
そんなに辛い思いをしてまで私なんかの事を……。
もっと早く言えば良かった。
だんだん一緒にいる時間が減っていくお兄様に向かって
“側にいて下さい”って。
ただそれだけで変わっていたかもしれないのに。
「お兄様……早く目を……開けて下さいっ……」
私は自分の体が血に染まるのもいとわず体を揺すった。
お兄様、お兄様と何度も名前を呼んだ。
だけどお兄様の体は全く動かなくて、私の力じゃ体を支える事も出来なくて。
ある力を全て込めてお兄様を抱きしめた。
愛しています――。
騒がしい中、私はただただ涙を流しながらまだ温かいお兄様を抱きしめる事しか出来なかった。
(愛しています、私は小さい頃からお兄様がいればそれだけで良かった――)
あとがき
この前久しぶりに最終回の最後の部分見てて書いちゃいました;
ナナちゃんはルルが側にいれば本当にただそれだけで幸せだったんだと思います。
それでもナナちゃんを守る為にギアスを使ってきたルル。
お互いを想ってる2人が大好きです。
090630
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