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ひぐらし*うみねこnovel
羽梨さんへ(梨花はにゅ/相互)

驚いた。100年もループしていく中でこんなに驚いたのは初めてじゃないかという程驚いた。
だって、まさかあなたが転入してくるなんて誰が想像ついた――?





「羽入、どうして実体化できたのよ」

「あぅ……僕も信じてみようと思ったからなのです」

遅い。遅すぎるわよ羽入。
だったら何でもっと早く実体化してくれなかったのよ。

「私といた時はずっと透明だったじゃない」

私は吐き出すように言い羽入を見つめた。
だってあなたは私の気持ちを全然分かってない。
私がどれだけ……

「私がどれだけあなたが実体化するのを待っていたと思ってるの」

「梨花……」

今までどんなに願ってもあなたは透明で、こっそり触れようとした事があるけど手は空中をかくだけだった。
その間どんなにあなたに触れたかったか。

「…………」

私は羽入の髪を撫でた。
初めて感じる柔らかくてふんわりした触り心地。

「僕だって……同じ気持ちなのですよ」

「え」

髪を撫でる手を羽入に握られる。今までの透明な時間を埋め尽くすように強く握られ羽入の温もりが伝わってきた。

「でも、これからはいつでもこうやって手を繋げるのです」

羽入にしては珍しく嬉しそうにあぅあぅ言いながら私の手を握り続ける。

「なら……私はあなたの手を毎日繋いで離さない」

あなたに否定権はないわよ、と部活メンバーによく見せる笑顔でにぱー☆と言ってやった。

私が満足するまでずっとずっと繋いでてやるんだから――。


後書き
羽梨さんに捧げます!
梨花はにゅ大好きなので頑張りました(><*)
手を繋ぐ甘い雰囲気が伝わってくれれば嬉しいです!笑
こんな文で良かったらもらってやってください!

090511

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あきゅろす。
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