ひぐらし*うみねこnovel あなたのとなり(天縁) 「何で……お兄ちゃんは戻ってきてくれなかったの……」 「お嬢……」 ずっとずっと待ってたのに。そう言ってお嬢は一筋の涙を流した。 右代宮戦人。代われるものなら私が彼の代わりになりたい。 彼の変わりになってずっとお嬢の側にいてやりたい。 だけど私じゃ無理なんです――。 お嬢の1番にはなれないんですよ。 「お嬢……」 私はずっと側にいます。その言葉をぐっと噛み締め彼女の肩に手を置いた。 それしか出来ない自分が何より悔しくかった――。 あとがき 縁寿が大好きだけどお兄ちゃんを想う縁寿を考えて気持ちを伝えられずにいる天草……! ちょっぴり切ない感じです。 091023 [*前へ][次へ#] |