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ひぐらし*うみねこnovel
一番愛しい時間帯(譲紗)

「お待たせいたしました、譲治様。あっ」
「大丈夫かい? 紗音」
「は、はい。申し訳ありません」


紅茶を机に置こうとしてつまづいた彼女を支える。
淡い薔薇のようにほんのり頬を染めた彼女が可愛くて僕は微笑んだ。


「ここの海は綺麗だね」


僕と自分の前に紅茶を置き終えた彼女が椅子に座る音を合図に僕は口を動かした。彼女も頷いてその意見に賛同してくれる。


「はい、とても綺麗な青色ですね。譲治様に会ってからそう思えるようになりました」


それまではこんな綺麗な色に見えた事はなかったんです、と彼女は今日1番の笑顔を見せてくれた。
それからも僕は紗音と他愛のない話をして笑いあって紅茶を飲んで過ごした。彼女の休憩時間が終わるまで。

(平凡な時間、僕にはこの時間が1番愛しいんだ――)







あとがき
ただのんびりと言葉を交わすだけ。
こういう平凡な時間って一番大切だと思います(><*)
譲紗はほのぼのしてるのが似合いますよね。

090820

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あきゅろす。
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