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ひぐらし*うみねこnovel
初めてのキスはかぼちゃ味(梨花沙都)
※ちょっとキスしてたりするので注意!















「ほら、お口をあけるのですよ。あーんなのです」
「ひっ。嫌ですわー、近づけないで下さいましー」

ボクが持つ箸の先には沙都子が顔を歪ませる原因になっている緑のものがある。
いくらかぼちゃが嫌いだからって涙目になられたらボクが沙都子をいじめているように見えてしまいますです。
いや、それが事実かもしれなかったりするわけだけど。

「詩ぃが沙都子の為にってお弁当と一緒に夜ご飯にもかぼちゃを用意してくれたのですよ?」
「別に私は頼んでませんわー!お昼に頑張って食べたもん」

確かに頼んでないのにわざわざ用意するってのもおせっかいかもしれない。
でも詩ぃは悟史に任されているからついつい張り切っちゃうのだろう。
見たらそろそろ本格的に沙都子の涙が零れ落ちてきそうだった。

「なら仕方ないのです」

ボクは沙都子に向けていた箸を今度は自分の口に向け、かぼちゃを食べた。
甘くて柔らかい、急がないとすぐに溶けてしまいそうだ。

「梨花? 何で梨花が食べますの?」
その言葉にボクはにぱー☆といつもの笑みを浮かべながら沙都子との距離を縮めた。
鈍感なこの子が愛しい。

「それはこの為なのです」
「り……んっ!?」

ボクは沙都子の口を塞いで甘いかぼちゃを口移しする。

「………………」

ボクが離れた後も沙都子はぽかん、と固まっていて急に顔をりんごのように染め始めた。

「な……な!」

何をするんですのっとでも言いたいんだろう。
でもボクは笑顔を作って呟いた。

「これでかぼちゃを食べれましたのです」
「り、梨花のばか!」







あとがき
あまあまな梨花沙都を目指してみました!
梨花ちゃんと沙都子のファーストキスはかぼちゃの味でした。とかいいよね!←すいません調子のりました

090602

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あきゅろす。
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