１
お腹痛い…
夜は男ばかりの寮、昼はほぼ男子校にいると、女子校にいたときとは比にならないぐらい生理は憂鬱になる…
酷い時はまっすぐ座っていられないぐらい辛いけど、周りには知られたくない。無理して普通にしてるつもりだけど、やっぱりどこかで思う存分ぐったりしたいな。
昼休み、お弁当を食べる気にもならず、ひとりうずくまれる場所を求めて休み時間にふらふらしていると、
｢鈴木さんこんなところでどうしました。…って顔真っ青ですよ？｣
蓮司くんが駆け寄ってきてくれた。
｢ダルいからどこかでまったりしたいかなって、ふらふらと〜｣
｢おまえなぁ。具合悪いなら保健室行けよ｣
周りに人がいないせいか、不良バージョンになった。
｢出たな。ブラック千道｣
｢あほか。星座の鎧着て戦えって？｣
…蓮司君はほんとに博識だ。
｢…保健室行きたくないんだもん。｣
｢なんで｣
あ、いらっとしてる。
｢だって先月も行ったから…｣
｢じゃ今月も行けよ！…あぁ、アレか。｣
…蓮司君はほんとに勘がいい。
｢知られたくないから、言わないのに、言うかな。｣
｢生理ぐらいで何言ってんだ？ガキか？｣
…蓮司君はほんとに厳しい…
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