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帝白物語 第2章
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「竜崎先生、話って何でしょうか」

朝から職員室へと竜崎に呼び出しされた太陽。

呼ばれたのはいいが竜崎は中々その内容を言わないのだ。

「そうピリピリするでない。用件というのは‥練習試合の話だ」

「はぁ‥。」

わざわざ練習試合の内容をマネージャーの太陽に話してくる意味は一体なんなのかその答えは竜崎しか知らない。


結局何が言いたいというのか、太陽はその先の答えを求めていた。
「それで練習試合の申し込みをお前に頼みたいんじゃ」

「はぁ!?」

「学校の行き方はこのメモに書いてある。」

「私に行けと‥?」

「すまんな。今日は用事があってな」

「‥分かりましたよ」


太陽は肩をがっくりと落としながら教室へと戻って行った。


「太陽〜!呼び出しの内容何だった?」

葵がニコニコと笑いながら返事を待っている。

「そんな面白い内容じゃないよー」

「なに?赤点とかじゃねーの?」

葵ちゃん、女の子なんだからその言葉使い直した方がいいんじゃないかしら?

葵の言葉使いの悪さを感じた太陽は心の中でそう葵に告げていた。

「練習試合の申し込みに行ってこいだって」

「アハハ!残念、頑張って」

明らかに残念がっていない葵。

もう何も言う気がせず、太陽は嫌々口にした。

「手塚に言わなくちゃ」

その瞬間葵の表情が、一瞬崩れた。

その変化に太陽が見逃す訳が無かった。

自分の事には鈍感だがその分人の事には随分と鋭いのだ。



「どうせ竜崎先生がもう伝えてんじゃない?」




この発言を聞いて太陽は確信した。




葵は私を手塚に近づけたくない、という事を。


















to be continued

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