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帝白物語 第1章
permission2

青学は見事に試合を勝ち進んでいっていた。



「次は聖ルドルフかぁ」

地方から集められた強豪チームだ。

そこには不二の弟の裕太もいるとか…。


試合はたった今始まり出したのだった。



■■■□■


「先生の馬鹿〜。かなり時間かかったじゃん」

「悪かったね。でも結果は良いみたいよ。」

「当たり前!私をナメないで?」

「君みたいにみんなが元気だったらいいんだけどね」

「…ありがとう。」


私は急いで部屋に戻り準備を始める。


「検査大丈夫だったの?」

「うん、全然余裕!」

「そっか。行ってらっしゃい。」

「ありがとう」



………今から着替えたいんだけど。


精市がいるから着替えらんないんだよね。


だって一応年頃の私達だよ!?


「あぁ、ごめんね。」

「…そ、そうなの!だからちょっとだけ部屋戻ってて…」


精市はようやく気付いてくれたようで(元々気付いてたかも?)…。


「俺は構わないんだけど…」

「なっ!!」

「…冗談」

「…早く出てけー!!」


とりあえず無理矢理追い返した。


私だってかなり女の子なんだから!


どうせ精市は私の体なんか興味無い、って感じなんだろうけど…。


私は…自称ナイスバディなんだから…。


………ジョークだってば!



そこの貴方は冷たい目で見ないで下さいね。(泣)



確かにキツイ冗談ですけど…。



ってか時間無いのになに一人コントしてるんだろう。


さぁ、早く着替えよう。


何にしろ精市を追い出した位だからね。


私はここに運ばれて来た時には制服を着ていた。


すなわちここには制服があるという訳ですよ!


なんて頭がいいんだろう、そう思った私は直ぐに制服を取り出し久しぶりに着る制服の着心地を堪能していた。


「病院ってやっぱ細くなるんだね」


鏡に写った自分の姿は少しばかり筋肉が落ちて痩せて見えた。


こんな時にはなぜかかガッカリしてしまうのだ。


筋肉が減る=脂肪になった。


ということだよね。



「…早く筋肉に戻さなきゃ」


―コンコン―


「入るよ。」

「…着替え中だったらどうすんのよ」

「別に興味無いし」


やはりそういう事か、幸村精市め。


「まぁ、私は行ってくるから…。」「行ってらっしゃい」







……なんだか罪悪感。


精市を一人にする事の。



動物に例えるならば犬を部屋に一匹にしてお留守番させてしまう、的なイメージだ。


「私の布団で寝てていいから、お土産は大会の話だね。行ってきます。」


そこは我慢して部屋を出てしまった、太陽でした…。


精市!いい子にして待ってるんだよ!



残された精市はただ呟いた。


「…俺を例えるにも他にあるだろうに…何で犬かな…?」















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あきゅろす。
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