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帝白物語 第1章
past5



しばらくすると太陽の呼吸も楽になってきていた。

「景…吾…?」

「だいぶ楽になったか?」

「う…ん。」



やっぱり私は…

テニスをやっちゃいけないんだ。



「ごめん、今日は寝るね。」

「あぁ。」

太陽は降りてきたばかりなのにすぐに部屋に戻ってしまった。

部屋に戻った太陽が今泣いている事なんてすぐに予想がつく。





あいつはなんなんだ。
あの1年とは試合ができたのに。

今日に限って。


それに太陽が口にした名前。


『玲也』


それは誰だ。



ちくしょう。


むかつく、苛立つ。


あんな奴…どうだっていいハズなのに。



「っち。調べてみるか」















景吾のバカ。
アンタがここで私を見離してくれれば…私はずっと一人で生きていく事ができたのに。

景吾のあの優しい手から離れられなくなっちゃったじゃん。




それに気付くのはまだまだ先の話。


continue



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