帝白物語 第1章
advance7
「そうか。」
私の予想に反し景吾は意外と冷静に納得した。
確か…景吾の行っている学校は氷帝学園。
毎度関東大会からは必ず上がってくる学校らしい。
驚くのは部員数が役200人という事。そしてこの景吾が部長だという事。
「景吾は…部長だよね?」
「…お前知ってたのか。」
「失礼ね、そん位は知ってますよ!1度去年の大会見に行った事あるし…。」
そう私は過去にテニスの経験がある。そんな訳で男子の方にも興味が沸いてきたのでわざわざ去年1度見に行っているのだ。
氷帝コールが凄かったから何とも印象的だった。
景吾の顔までは見えなかったけれど…今思えば『跡部』って名字で私も気付くべきだった。
その大会から更に興味が広がり自分以外の学校までわざわざ調べた事もある。
そこで青学、氷帝、立海、聖ルドルフ、その他もろもろ。色んな学校と人を覚えるハメになった。
しばらく黙って外を見ていた景吾が口を開く。
「なら家で会う時以外はライバルって訳か。」
「…まぁそんな感じ?」
「勝つのは氷帝だ。」
相変わらずオレ様な人。
でもそれは…自分にも言い聞かせてる言葉だよ。
「…お互い頑張ろうね。」
ここから私達はライバルとなった。
だけれどそれはお互いにとっていい刺激になったのかもね。
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