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帝白物語 第1章
advance5


テニスコートへ向かうとまだあまり人はいない状態だった。


まだマネージャーになる事は言っていないがなるのならばそれなりの事はしなくてはならない。

急いでジャージに着替えてみんながいつでも練習を始められるように準備する。



ブラシをかけてボールを出してタオルを準備してレギュラーへのスポーツドリンク・他の部員用にジャグを作る。


「よし、後は…っと。」


「鏡見、心を決めてくれたか。」


いつの間に…。

こんな時でも大人だね。


「手塚、私にマネージャーをやらせて下さい。」

「そうか、期待しているぞ。」




期待されたらね…

応えさせてもらいますよ!




部員は集まり練習は始まった。地区予選に向けての練習だ。



「「青ー学!ファイ!オー!」」



誰もが気合いを入れていた。



「…何だいその球出しは」



あれは顧問の…



「ちんたらしてんじゃないよ!!」




竜崎先生だ。




「ホレ!」

見た目によらず物凄い速さで球出しをする。


確かにさっきの生徒がやってい球出しとは大違いだ。






「よし!全員整列だ!」

手塚の声に皆が整列をする。

相変わらず恐ろしい。



話の内容は地区予選の事だった。


「今回の校内戦で決定したレギュラー8名は都大会まで団体戦を戦い抜く。」



まぁ勝ち残り戦みたいな感じだ。



「それから…今日からマネージャーが入る。鏡見 太陽。」


ここで挨拶…かぁ。
仕方ない。
私もしっかりしなくゃちゃ。



「今日から皆さんの役にたてる様に頑張ります。何か困った事があれば何でも言ってください。」


よろしくお願いします!


みんなが個々にそう言ってくれた。


期待には応えなくてはならない。




私の自己紹介もこれまで!









練習はすぐに再開。

だけれども、今日の練習はいつもとは違うらしい。


それは…乾が作った特別メニューだった。

とりあえず全国大会までの長い試合を乗り切るには足腰の強化から、というこだそうだ。

そのために使うものは


「パワーアングル」



250グラムの板を2枚も差し込むとか…。


私には絶対無理。


2枚ならかなりギリギリ位だろう。


足はかなり思いハズなのにそれに今からの練習は…辛いに決まっている。



乾に変わって私がボール出しをする。



さすが青学。


菊丸とリョーマ君に続いてしっかりとキツイ練習に着いてくる。








辛い練習も一応休憩。


乾が一人一人の注意点を言う。


筋肉の名前まで言われても全く分からない。


リョーマ君には


「毎日2本ずついこう」


牛乳を差し出されていた。


「プッ!」

つい笑ってしまった。


だって牛乳って…

注意でも何でもない。



「太陽先輩、笑ってないで…」


「飲みなさいよ〜?」


リョーマ君の目の前にくるくるっと人差し指で巻くように馬鹿にする。

ぷぅ〜っと頬っぺたを膨らせている姿が可愛くて可愛くて。


今からまた鉛の枚数を増やすらしいけどレギュラーの皆は…。



「5枚でいい」


そんなに枚数を…。


しかも乾は既に装着済み。

アンタ達は一体…。















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