>>>03
「ふ〜、やっぱちょっと寒くなってきたね」
「うん、そろそろ10月も終わるしな」
帰り道、なんとか硬さを失った俺のチンコは、疲れと寒暖差の影響で縮んでしまっていた。
「う〜、早く家帰ろ、さみーっ!」
そんな中、マックスがある提案をしてきた。
「ねえねえ、これから僕ん家泊まりに来ない?今日から三日間両親いないんだ」
「え、お前ん家にか?」
「そ、明日休みだし、部活もないしさ、それにさっきのエロ本の続き見たくない?」
そう言われ、性欲には勝てない俺の脳は特に考えもなしにマックスの提案にのった。
「じゃあ、俺いったん泊まること親に伝えに自分家戻るから、また後でな」
「うん、また後でね〜」
バイバイと手を降って見送るマックスに手を振り返しながら、俺は早々と家に帰り、泊まりの事を親に伝え、Tシャツにパーカー、ジーパンとラフな普段着に着替える。
リビングで母親が何か言ってたけど、俺は空返事だけして、とっととマックスの家に急いだ。
マックスの家までは比較的近いから自転車で10分もかからずに着いた。
ベルを押すとマックスが出迎えてくれた。
家の中だからか、マックスのトレードマークである猫っぽいフードはかぶっておらず、服装も白地に柄の入ったTシャツと紺色っぽいハーフパンツだった。
「さあ上がってよ、親もいないし、くつろいでて。 それにしても来るの結構早かったね〜?」
「ああ、チャリで来たからな」
「じゃあ、ご飯まだ?」
「そうだな、食ってくればよかったかも」
「ご飯なら、親が作って行ってくれたみたいだから、一緒に食べよっか」
「お、いいのか? サンキュー」
俺はマックスと一緒に一階のリビングでちょっと豪華な夜飯をご馳走になり、30分ほどテレビを見た。
こんなゆったりとテレビを見たのも久しぶりで、適当に回したチャンネルでやっていたお笑い番組の、たいして面白くもなさそうな芸人のコントに二人して笑っていた。
――と何か忘れてる様な。
そう、俺はエロ本を見に来たのだ。
しかし、ここはマックスん家だし、あんまりがつがつエロ本見せて〜、って言うのも何だか気が引けたから、あいつが言い出してくれるのを待つかな。
そう思ってると、マックスが口を開いてしゃべり出したからから、来たーっ!とかなり期待したら、「お風呂入る?」って聞いてきた。
「え?」
「お風呂だよ、お風呂、入って来てないでしょ?汗臭いよ」
「あ…まあ、そうだけど、練習しまくったし」
「まあ、僕は汗かいてる半田の方が半田の匂いで包まれるからいいけどw」
「なんだよそれ、キモイぞマックス〜」
「あははっ、ちょうどお湯沸いたし先に入りなよ、僕も後で入るからさ」
「わかった、…って、しまった」
「どうしたの?」
「いや、俺着替えとかパンツとか何も持って来なかった」
「じゃあ、僕の貸してあげるよ、サイズも一緒くらいだと思うし」
「でも悪いよ」
「別にい〜よ、お風呂入ってサッパリした後は清潔な下着の方がいいでしょ?」
「まあ確かに…」
「じゃあ着替え用意しとくからお風呂行ってて」
「うい〜」
というわけで、俺は風呂を頂くことになり、スタスタと風呂場へと向かった。
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