>>>08
「ねえマックス、ハーパンとか、下にはくモンとかないの?」
「あるけど〜、なんで?」
「なんでって…、パンツ一丁だし」
「いいんじゃない?僕たちしかいないし」
「え〜、いや…まぁいっかぁ」
寝るのに、ジーパンってのもキツイし、たまにはパンツ一丁ってのも開放感あっていいかな。
「じゃあ、見よっかこれ!」
そう、俺がマックスん家に泊まりに来た理由の答え、…エロ本を持って、あいつは俺にそれを差し出す。
最初はすんごいワクワクして待ち遠しかった一物だけど、今はそんなにワクワクしないし、気乗りしなかった。
「マックス、…悪いけどなんだか見る気なくなった」
「え、そうなの?半田どうかした?のぼせちゃってどこか変になった??」
「ひどい言われようだけど、別に変じゃないから…、たださっきのあれが…」
「あれ…?ああ、オナニーのコト?」
「っ!…まあ、そうなんだけどっ」
「あんなの気にしなくていいのに、親にオナニー見られるか、お尻の穴見られる方が、数百倍死にたくなると思うけど?」
「ぐっ…ねぇ、マックスわざと俺に言ってる?」
「別に〜、じゃあ僕だけ見よっかな〜、半田はどうする?」
「う〜ん、漫画でも見てるわ…」
「そ、わかったぁ〜」
俺とマックスはベッドの上に隣あって座り、俺は棚から漫画本をとって読みはじめ、マックスもエロ本を開いて読みはじめる。
たんたんと時間が流れ、ペラペラとお互い読んでいる本のページをめくる音が部屋に響く。
たまにチラチラとマックスの方を見てみると、特に表情も下半身の状態も変えずにエロ本を黙々と読んでいる。
しかし本当に勃ってねぇ、マジで平常心と理性保てるとかスゲーな。
俺なんか最初のページですでに勃っちまったってのにな…。
…はっ、まさかED!?……そんな訳ないか。
マックスを見ながらそんな事を考えてたら、不意にその本人が喋りかけてきた。
「ねぇ、半田」
「なっ、なに?」
「この写真」
そう言ってマックスが俺に見せてきた写真は、女の人が男のチンコをしゃぶっている写真だった。
いわゆるフェラチオってやつだ。
「そ、その写真がどーかしたか?」
「ん〜、チンコしゃぶられたら気持ち良いのかな〜って思って」
「そ…そりゃ、気持ち良いんじゃないか?」
「じゃあ、しよっか?」
「うん、…って、なっななななにっ、ナニ言ってんだっ、マックスっ!!!」
「なにって、フェラだけど…そんな驚かないでよ」
「おお…お、驚くっつうの!」
フェラって、女の人が男のチンコをしゃぶる、あれだよな?
今ここにいるのはどっちも男だよマックス。
あ、でも女の人がしゃぶるってのは絶対じゃないから男でもいいのか?
「って、何言ってんだ俺ーーーっ!」
「落ち着きなよ、半田が何言ってるかわかんなくなってるから」
「はぁ…そ、それはマックスがフェラしようとか言うから…そんなのは彼女出来たらやって貰えば…」
「そうだけど、だって今興味あるからさ…それに…」
「ん、それに?」
「半田とだったらやってみたいな〜って思ってさ」
「…へ?」
「半田以外の人となんかこんなことしたくないよ僕」
「それってどう言う…」
俺が全部言い終わる前に、俺は何かに口を塞がれた。
「ん……んぅ…」
俺の口を塞いだ柔らかいそれが何なのか、それに気付くのにさほどの時間はかからなかった。
マックスの唇だ。
今俺の顔の目の前にマックスの顔があって、唇と唇がくっついている。
俺は、マックスとキスをしている。
「…ふっ…んっ…」
その通常じゃ考えられないような事態に頭では理解していたけど、身体が動かず、俺はマックスとのキスを堪能してしまっていた。
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