[携帯モード] [URL送信]

優しい君は残酷だ




「ねぇ明日買い物に行かない?」



食べ終えた食器を
洗い終わった時に仁さんから
そう言われて一瞬固まってしまう。



「…」



「ダメ?」



「あ、いえ大丈夫です!!」



正直驚いた。
誘われるなんて
思ってもみなかった。


そう
この人…仁さんは幹さんじゃない。
そう思っても今まで俺の基準が
幹さんになってるから、無意識に
比べてしまうのは仕方ない事だろう。



あまりにも言葉掛けや
視線や接し方が違いすぎて
混乱してしまう。



「じゃ、お風呂
先に借りるね。
また明日おやすみ。」



「はい。
おやすみなさい!」



“おやすみ”か…。
こんな些細な言葉でさえも
嬉しいと感じる。



まだ始まったばかりの
この幸せを長く…続くように
頑張らないと。









[*前へ][次へ#]

6/7ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!