優しい君は残酷だ
※
「…………」
どうしようか。
お兄さんが出たあと
何もすることがなくソファーに
座って只今1時間がたとうとしている。
今までこの時間帯はバイトしていたから
何もしないって事が新鮮だな。
こうやってボーッとしていたら
幹さんの家だったら怒られてるな…。
家事をやろうとしても
この部屋綺麗で本当に俺が
必要なのか疑問なくらいだ。
でも、俺を助けた。
少しでも俺を必要としてくれたなら
俺は俺ができることで恩返しをしたい。
俺が必要じゃなくなるまで……。
ーーー
ーーーーー
ーーーーーーー
ガチャ
ドアが開いた音がした瞬間に
すぐさま玄関にむかった。
玄関にはお兄さんがいる。
自分でもなんでこんなにも
急いで来たのか分からない。
ただ、体が勝手に動いたんだ。
そして、
「お帰りなさい!」
そうお兄さんに
伝えたかったんだ…。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!