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俺の影を追うお前等




ードンドンドンドンー 



静かだったその空間を壊すかのように
扉を強く叩く音が部屋に響いた。
 


「「……………」」



「なーここに紅いるんだろ?
出てこいよ…遊ぼーぜ!?」



言葉を発しながらも扉を叩く音は
消えない。そして、そいつの声の他にも
声が聞こえてくる。結構人数がいるのは
確かだろうな。



「ど、どうしますか?」



真田が問いかけた。



「そう、不安そうな目で見んなって
おまえ達は必ず俺が守るから」



そう言って頭を撫で笑顔を向けた。



そうすれば真田は一瞬びっくりし、
「俺たちも紅を守ります!」と
迷いもない目で俺を見つめ返し、
そして、優しく俺に笑顔をむけた。



「そーだよ!紅
紅が俺らを守るように俺たちにも
紅を守らせてくれ!」



「お前ら……」



「お前が皆を大事に思っているように
あいつらだってお前を大事に思ってる。
俺もその1人だ…。

だから、もっと俺たちを頼れ。」



「旭さん……。」



はは、
やっぱかなわねーな……




「皆…俺と一緒に
この店…秀二さんが残した
店を守ってくれ!」



「当たり前ですよ!!」
「一緒に戦います!」
「ぶったおしましょう!」




ありがとう…みんな……。




「じゃ、いくぞお前ら!!」




「「「「おうっ!!!」」」














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