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俺の影を追うお前等



はは
何を言うんかと思えば
“お帰りなさい”って……。



「……皆……ただいま!!」



ただいまって言葉は少し
照れくさいけど嬉しくって
自然に笑みがこぼれる。



そして、やっぱりここが俺の
居場所何だって強く思わせてくれる。


「あははは」


なんだかこの雰囲気が恥ずかしいのと
歯がゆくってつい笑ってしまった。



そんな俺につられて皆も笑う。



上手く言葉にできないけど
何か良いね……うん。


いつも皆を守ってるようで
一番助けられてるのは
いつも俺の方なんだ。


だからせめて俺ができるのは
この場所だけは何があっても
俺が守ってみせる。



ーー
ーーー
ーーーー


しばらくそんな穏やかな
時間を過ごしてると



「なぁ、お前ってここにいるって
誰かに言ったか?」



「え?」



その和やかな場に突然と
旭(あさひ)さんが低く俺に問いかけ
それに合わせて皆静かになった。



「お前がここにいるって
族の中で出回ってるみたいだ。
そして雑魚共が組んでこの店と紅を
潰すって大々的にネットに載せてる。」




「…………はっ………」



「……(ゾクッ…………」



そこにいた誰もが妖艶でゾッと
するくらい殺気を纏っている
暁に恐怖心を覚えた。












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