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俺の影を追うお前等





ー暁sideー



「えっ?」



「どう、したの?」



「いや、何でもない」



んー気のせいかな?
誰かに呼ばれた気がするんだけど…
まぁいっか。



今、鈴と合流してたまり場に
向かってる最中。



てか、久々にたまり場に行くな。
ちょっと緊張するな。
みんな元気にしてるかな〜。



「暁…」



「ん?どうしたの鈴?」



歩いてると突然
鈴が立ち止まってしまった。



「……っ……」



鈴の方を見てみると
鈴はじっと俺を見つめてる。
しかも、何か少し顔が赤いし。



ちょっなんだよその目は
可愛いじゃんか!!



って何言ってるんだ俺は。



「どうしたんだ…?」



たずねてみても返事はない。
しかも、俯いていて様子が
分からない。



「鈴?」



かがんで鈴に声を掛けた。



「………から…」



「え?何…んんっ…」



声が小さすぎて良く
聞こえなく聞き返そうと
思ったが鈴の唇によって
口を塞がれてしまった。



「んっぁ…ちょ……やめっ」



押し返そうと思っても強く
抱きしめられていてできない。



「…暁…だい、じょうぶ?」



しばらくすれば、鈴は
唇を離した。



「何するんだよ!」



「…キス、だよ?」



首を傾げながら言う鈴。



なに当たり前な事聞いてるの?
って言われてるような視線で
見つめられてる。



はぁ
「なんで、キスするんだよ」



遠回しに言っても伝わらない
と思うから直球に聞いた。



「…暁が、かっこ、いいから
すきだよ…だから、キス…した。ダメ?」



う゛っ
そんな事言われたら何も
言えないだろうが!



絶対分かってて
言ってるよなコイツ。



「あっいや、俺も好きだよ。
だけど……」



「好き、なら。キス…して?」



首を傾げて甘えた声で
“して?”なんて……
はぁ、本当になんなのこの可愛い子…



「いや、それは…できないよ」



「きら、い…?」



ちょっ何泣きそうに
なってるんだよ…
あーもう



チュッ



鈴のほっぺにキスした。



「ほら、これでいいだろ
早く行こうぜ。」



「…ん、もっと…
はげしく、して?」



……………
これ絶対狙ってるよな。
じゃなきゃ…
あんな恥ずかしい台詞
言えないわ。



てか、激しいキスなんて
できるわけ……
そう言おうと思って鈴を
見るとあの大きな瞳がうるうると
潤んで俺をみている。



この眼を見て断れる人は
いるだろうか?
いたら会いたいわ。



「んー分かったから
その顔はやめろ。」



「…単純……」



「え?何?」



「んん、はやくっ…」



ん?鈴は何か言ったけど
小さすぎて聞こえなかった。



鈴は俺の服の裾を掴んで
目を瞑った。



はぁ…もう覚悟を決めるか。



「…まだ…んんっ…あっ」



俺は自分の唇を鈴の唇にくっつけ
舌をねじ込ませた。鈴の舌を吸い付けば
鈴の身体はビクッと跳ねた。



「ん、はい、終わ…んっ」



終わりと思って唇を離そうと
思えば突然と鈴に後頭部を引き寄せられ



「んぅ、……んん…っぁ」



噛みつくようなキスをされ
俺の唇を貪り突然の行為に息苦しさに
喘いだ隙に鈴は、ねじ込んだ舌で口内を
舐め回す。



ざらりと擦れ合う舌はすぐさまに
甘く痺れていき、その痺れは
じわじわと全身に広がっていった。



「ぁっ……じゃ、いこう、か?」



しばらくすればすぐさまに
鈴は唇を離して、何食わぬ顔で
そう言って歩き出した。



「はぁ…はぁ、……あぁ。」



なんだコイツ…。
スッキリした顔しやがって
しかも、キス…巧かったし



てか、夜で良かった…
良く考えればここは外。
何してたんだろう俺はー。



はぁ、何だかんだ
鈴のペースに流されちゃったな。



もういいや
過ぎたことは…
もう少し皆に会えるし。



「鈴待てよー」 



そう言って鈴の所に
向かった。




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あきゅろす。
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