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俺の影を追うお前等




ー遊sideー



…………
あーーー!!
何て事しちゃったんだ俺はっ!


暁を追い出して
部屋で1人俺は騒いでいる。


いや、だってさあんな可愛い顔で
「行ってきます」って言われてみろ
理性保てた方がすごいから……
って誰に言い訳してるんだ俺は。


さっきの出来事を思い出してみると
暁の柔らかい唇の感触が生々しく
蘇ってきて恥ずかしくなる。


これからどんな顔して暁に
会えばいいのか分からない…。
もしかしたらこのまま気まずくなって
話さなくなったら…


嫌だぁぁ!!
想像しただけで嫌だわ。


よし、まだそこまで時間たって
ないだろうから走れば暁に追いつく!
謝って気まずくならないようにしよう。


そう思ったらすぐに玄関に向かって
外に出ようとドアのぶに手をかけようと
した瞬間に先にドアのぶが引かれ
誰かによってドアが開かれた。


ードンッー


ドアのぶを掴むはずの俺の手は
空振り、そしてドアの向こうにいる奴に
ぶつかって、抱きついてしまった。


「うわっ!」


はっなんだよ“うわっ”って…
めっちゃ弱そうな感じで
恥ずかしいな。


「チッ
なんだよ、お前かよ」


誰かと思ってたら聞き覚えの
ある声が上から聞こえてきて、
上を見上げればそこには、生徒会長
の國崎隼(クニサキ ハヤト)がいた。


えっ?なんでこいつがここに
来てるんだ?まさか暁に用事とか?
でも、まだバレて何だよな?
じゃ何で…


「おい、いつまで
抱きついてるつもりだお前。
さっさっとどけ」


え…?
一度自分の姿を確認してみると
俺は生徒会長に抱き付く形に
なっている。他からみれば
抱き合ってるように見えるだろう。


「うわぁぁ!!」


そう思ったら気持ち悪くなり
つい大声で叫び思いっきり
生徒会長を突き飛ばした。










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あきゅろす。
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