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俺の影を追うお前等
*





ー暁sideー 



玲先輩に呼ばれて生徒会室に
入れば後ろから狙われた。
それを反射的に止めたのがダメだったのだろう。 




また玲先輩が俺が紅だって
確信があるように言うから動揺したのも
あってか敬語で話す事を忘れ結果的に
墓穴を掘ってしまった。



どうせもうバレているんだろうと
諦めて認めれば玲先輩は鬘とカラコンを
とってくれと言った。


別に断る理由もないから了承した。 





鬘とカラコンをとってみれば玲先輩が
黙ってしまい固まってしまった。
やっぱり銀髪って気持ち悪いかな‥?




黙ったままで動かない
玲先輩が心配になり近くまでいき
名前を呼んでみた。





「玲せん…んんっ!」





返事がなかったからもう一度
名前を呼ぼうとしたら玲先輩の唇が
俺の唇を塞いだため言葉は途中で遮られた。 





唇で塞がれたかと思うと先輩の舌が
口腔を舐め回し舌を吸い上げられ
痛いほどしゃぶられた。 




玲先輩の舌が俺の口の中で動く度、
自分の意志と逆に身体は反応して感じてしまう。





「ん…ふぁっ…やっ…
ゃ、め…ろ…!!」





手で思いっきり先輩の胸板を押した。
俺が力が強かったのもあったか
先輩は呆気なく離れてしまった。 





「いたた…
何するの暁くん?」





先輩は胸板をさすりながら近づいてくる。
そのため俺は後退りしながらこっちに
向かってくる先輩と距離をおく。





「何って…
それは俺が言う台詞!
なっなに…いきなりキスなんてしてんだよ!!」





しかも、
キスうまかったし…
   




べ別に気持ち良いとかじゃないからな?
ただ久々で感じてしまっただけ!!




久々って言ってもキスした
回数なんて数える程しかない。
それでも玲が下手じゃないって事は分かる。





制服の裾で唇を拭きながら
玲先輩を睨みながら言った。

 


「そんな顔で睨まれても
逆効果なだけなんだけどな‥?」





そう、今の暁は頬が赤く染まり目は
涙目になっている。その状態で玲を見ても
何の効果もなく、ある意味玲にとっては
逆効果なだけだ。





「え?」












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あきゅろす。
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