俺の影を追うお前等 * 「おっ 俺は紅じゃない…」 「暁くん‥ 敬語忘れてるよ?」 暁くんは最初から敬語だったし 宮野くんにも敬語で話してた。 「はぁ‥先輩の言う通り俺が紅ですよ。」 何か諦めたようにため息を 零して暁くんは自分が紅だって認めた。 「じゃ‥鬘とカラコンとってくれない?」 俺がそういうと暁くんは、 良いですよ?って言って 鬘とカラコンをとってくれた。 鬘とコンタクトを外すと銀髪と 青い目が露(あら)わになった。 見た瞬間言葉を失った。 その姿はこの世のとは 思えない程に綺麗だったからだ‥。 暁くんは鬘やコンタクトを とると何も言わない俺を変に 思ったのか俺に目の前まで 近づき俺を見つめて“玲先輩?” って首を傾げて言った。 身長は俺の方が高いため 暁くんは上目使いする形になった。 ただその目で見つめられ、 名前を呼ばれただけなのに 何かが自分の中で糸が切れたきがしたんだ。 理性という名の糸が…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |