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俺の影を追うお前等
*





ー玲sideー 



『紅って
言った方が良いかな?』




そう言えば暁くんは
目を見開いて俺を見た。




やっぱり暁くんが
紅なんだと実感した。





後ろから気配を消したつもりで
殴ろうとしたのにそれに気づいて
素早く反応して止めの体勢に入った。 





それは普通の人にはできない。
喧嘩慣れした人ぐらいだ。
まぁ格闘技や武術などを
やっていたら別だけどね。 





――― 
何日か前に隼から学園内で
紅と会ったと嬉しそうな顔で言っていた。 





その時まだ暁くんが
紅だと思っていなかった。 





だけどあの夜の帰り道で
暁くんが纏っていた殺気で分かった
事は暁くんは俺よりも強いって事。 





だから暁くんについて調べてみたんだ。
学校のパソコンをハッキングして
暁くんの情報をみた。 





だけど学校に載せてある暁くんの
情報は全部が出たらめだった。
唯一正しかったのは生年月日くらいだ。 





そして昨日、平川くんが
自ら暁くんに話しかけ手を
繋いでどこかに行ったと学園中の
噂になっていた。
また、たまに会っているって事も。 





平川くんは自ら誰かに
話しかけたり手なんか繋いだりしない。
唯一…“紅”を除いては。 





あの平川くん自らから
暁んに関わっている? 





これで全てが繋がった。
あとは直接本人に確かめるだけだ。 





だから暁くん 
本当の事教えてね…?











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あきゅろす。
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