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俺の影を追うお前等





ぼんやりと、
まぶたの裏側で流れ る映像。



――秀二さん?



族のメンバーで夜に
溜まり場に集 まっていると
“その人”の姿がいないって事に気づいた。



ふと外を出てみると
話し声が聞こ える。



―「‥‥ぁとを、‥む」



秀二さんの話し声‥。
誰かと話してるのか?



そう確信した瞬間に夜の町に
響き わたる銃声の音が聞こえた。



話し声がした方に向かうと
探して いた姿がそこにあり
もう1人の男 がいた。



ーー秀二さん!



そう叫んだと同時に座り込んでる
2つの人影のうちの1つが動きだ した。



夜の町にそびえ立つ街灯で
秀二さ んの隣にいた姿が
ぼんやりと見え た。



――お前なんでここに‥!



問い詰めようとして
近づいてみた がそいつは
俺が近づく前に立って 走り出した。



ーーっ!!…秀二さん
そのケガ…誰 にやられたの?



秀二さんの所に来ると
秀二さんは 横たわっていて
苦しそうな顔をし て心臓部を抑えていた。



「…ハ……うっ…」



ーーもしかして
さっきの銃声って …!?



「ハァ、…わ、りぃ。」



ーー何謝ってるんだよ!
それより早く病院に…血がっ!



「ーー‥し、ぁわせ…に‥な?」



そう途切れ途切れに言った
秀二さ んは瞼を閉じ、そのまま
何回声を かけて、身体をゆすっても
その瞼 が開く事はなかった……。












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あきゅろす。
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