恋はもうできない 6 そのままお昼が終わるまで昊は教室に戻る事なく 授業が始まる頃に昊はもどってきたー。 ◆ 只今数学の授業 「なぁ‥今日どこ言ってたんだ?」 小さい声で昊に話しかけてみた。 「屋上」 「もしかして教室じゃ、うるさいから?」 「あぁ、あと今日寝みぃから」 「なら、今度から場所教えて?」 「‥なんで?」 「なっ何でって、彼女だからだよ!」 「そうか、分かったメールする」 あっ! そうだよメールがあるんじゃん! すっかり忘れてた 「おう♪」 ふふ なんか彼女って実感するな、このやりとりみると! 「篠塚!!何笑ってんだ!!俺の授業だと分かってんのか!!!」 あっ ヤバい、、 「お前にはこの問題を解け!!笑ってた罰だ」 「はーい」 うぅ‥ 昊の前で怒らなくっても!! この鬼先生めー 「できました、これで良いですか?」 ちょっとトゲトゲしく言ってやった。 「せっ正解だ!!戻って良い」 ふん! 勉強は得意でそんな簡単な問題、俺にとって楽勝なんだよ!! 「ふぎょぉぉあ!!」 堂々と席に戻ろうとしたら、下の段差に気づかず転けてしまった。 「あははは、裕貴“ふぎょぉぉあ”ってなんだよ!!オモロっ腹いてぇー」 秋が笑い出すとクラスの奴ら、先生も笑い出す。 昊も? って無表情じゃん! 昊の笑顔みたいのにー!! っていつまでも寝っ転がってないで起きて席に戻ろう‥恥ずかしい ツキンー んっ? なんだ、足捻ってたのかな?でも痛みはそこまでじゃないし良いか。 ◆ 授業は終わり昊に話しかけた。 「あはは、格好悪い姿見せちゃったな」 「別に、裕貴って頭良いんだなあの問題分かるなんてな」 「まぁ勉強だけには自信あるんだよね♪」 「そうか。俺は苦手だな勉強は。」 勉強“は”? 他は得意なのあるって事だよな? 「昊は何が得意なの?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |