恋はもうできない
3
えっ?
どんな関係って言われても…“付き合ってます”なんて言えないよ…
だって男と男だし
秋は気持ち悪いって言うかも…
やっぱりここは友達って言うのが定番かな?
「おっ俺達は友「裕貴と付き合ってる」…」
俺の言葉を遮って昊が言った。
「…そうなんだ。」
そう言った秋の顔は何故か悲しい顔して笑った。
「やっぱり気持ち悪いか?」
「そんな事ないぜ!裕貴、浪川、おめでとう!!応援してるぜ」
俺の勘違いだったかな?いつも通りの秋に戻って笑顔を見せて言った。
「ありがとう!!秋にそう言ってもらえると嬉しいよ!」
「おう!!それにしても良く浪川と付き合おうと思ったな〜」
「まぁ‥色々とね」
「ふぅ〜ん♪でも1番びっくりは浪川だな。浪川なんで裕貴と付き合おうと思ったんだよ(笑)」
ードクンードクンー
俺も知りたかった。
なんで昊が俺と付き合おうと思ったのか。
頼んだから仕方なく付き合ったのか…?
ううん、違う。
昊はそんな人じゃないって事は知ってる。
じゃ、なんで俺と付き合おうと思ったの?
怖い…
「それは…」
昊が何か言おうとした時に何故かそれを聞きたくないのか、それを遮ってしまった。
「……あっ!!もうチャイムなったから教室に戻ろうぜ?なっ!」
ほら!…って言って2人を引っ張った
「「あぁ」」
はは
俺ってやっぱり臆病者だな…聞きたいと思ってるのに怖くって逃げてしまった。
矛盾してる。
それでも、今昊が俺のそばにいるって事実だけは変わらない…。
今はそれだけで十分。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!