恋はもうできない
弁当
「ほら」
次の日の昼休みに昊が弁当箱を持ってくれた
「ありがとう!!この為にお腹空かしてきた♪」
「……いいえ、じゃ」
なんか変な目で見られた気が…
「えっ?じゃって何だよ?一緒に食べようよ!!」
「いや、良い。俺は屋上で食べるから裕貴は成瀬と食べろよ」
成瀬…秋の事か?
本当に知り合いだったんだ…。
「じゃっ俺も屋上に行く!それで、秋も一緒につれって3人で食べるのはどう?」
「まぁ‥いいよ」
やった!
やっぱり昊と一緒に食べたいし…すぐ弁当の味を教えてあげたいし?
あとは、秋に頼めば良いだけ♪
「秋ー屋上で一緒に食べよう?」
「んぁ?良いぜ!!」
「よっしゃゃゃゃゃ」
と心の中で叫んだ。
◆
「なんだ、浪川も一緒だったのか?てか話すの久しぶりだな」
「あぁ、確かに。」
「浪川ってまだアレ集めてたりする?」
「…………」
「集めてるんだな、俺レアなのもらったからあげるよ、今日家来いよ!!」
「えっ?良いのか?ありがとう、今日帰りお前んちに行くよ。」
………………
ちょっと俺がいるのに2人だけで話すなよ!!
あまり仲良くないとか言ってたのに話し聞いてるだけで仲良いじゃんか!
だって、家を知ってる間柄って事だろ?
俺なんて昊の家知らないのに……
しかも
“アレ”ってなんだよ!
俺の知らない話しするなよ!!今俺ぼっちじゃんか
しかも、口数が少ない昊が秋相手だときちんと話してるし、楽しそう…
俺にだってそんな顔見せた事ないのにー!!
「裕貴どうしたんだよ、そんなに怖い顔して」
「俺だけぼっちなんだもん!」
“ぶー”
と拗ねてみたら秋は何故か笑いだして、昊はやっぱり無表情のままだったがどこか楽しそうだった。
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