恋はもうできない
3
よしっ!!
俺の机の端に相合い傘を描いて“昊と裕貴”って書いた。
端だから昊からは見えない‥。
1回やってみたかったんだよな…
ちょっと乙女ちっくだけどな(笑)
そして願いを込めて…
ガラッ
「‥おはよ」
「!?えっ?昊なんでいるの?じゃなくっておはよう!!」
「朝の学校は静かかと思って。」
「そっか〜静かだと良いよな?俺も好きだ♪あと昨日ありがとう」
「別に対した事してない」
「うん…それでもありがとう。」
ありがとうな…
「……なんでお前はこんな早くから来てるんだ?」
「ちょっと待てよ!お前じゃなくって俺には“裕貴”って言う名前があるんだからな!」
「悪かった…で、裕貴はなんで早く来たんだ?」
ードクンー
はは‥昨日も名前呼ばれたのに、改めて昊に言われるとドキドキするな。
こんな些細な事でも今は大切な時間に思えるのも自分がもうー…
「裕貴?」
「ん?」
「どうしたんだ?」
「あー悪い。今日は昊に早く会いたいなと思って来てみたんだ。えへっ?」
首を傾げて
えへっ
ってキモいな俺(笑)
誤魔化せたかな?
「‥‥‥‥」
うわぁぁ
昊が無表情だよ
「悪い、気持ち悪いよな」
「いや、別に気持ち悪くない、逆に可愛い」
自分の言った言葉に気づいた昊の顔はみるみるうちに赤くなった。
「あっありがとう//」
だから俺もつられて赤くなってしまった
男2人が赤面って
絵面的に変だな‥(笑)
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