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だれのもの
「ねぇねぇアリス〜〓」
「…んだよ」
ある日、アリスが何かを作っているのを発見したチェシャ。
話しかけたところ、不機嫌そー…に返事が帰ってきました。
「何作ってるの?」
「…!何でもいいだろ、別に。おっ…お前には関係無いしっ!」
アリスの顔は真っ赤。
チェシャはそれを見ると、にやり。怪しい笑みをしてアリスの後ろに見える物を持ち前の身長で取り上げて見せました。
「これ、なーんだ?」
「あっ…!?返せ!」
「ほらほら〜かき混ぜないと〜」
「うー…」
おとなしくアリスは言われた通りかき回します。
「…か。」
「ん〜?」
「ばか!ばーか!チェシャのばーかばーかばーか!!あっち行けっ!」
好きな子にそこまで言われてしまったらさすがのチェシャも言うことを聞いて、キッチンから出ていきました。
「チェシャには…内緒なんだ…ごめんな、チェシャ…」




「あーあ…」
廊下を歩いているチェシャが大きくため息。
後ろに人影が…
「やっほーチェシャ♪なーにしてんのっ?」
「うぉわっ!?」
「めっずらしーね?チェシャが驚くなんてー」
「うるさいな…」
ダムでした。
「で?どうしたの?ため息なんか吐いて?」
「実は…」





「なーるほど!そゆこと!チョコ…ねぇ…そういえばこの前バレンタインだったね。」
「うん。ピーターがすごく期待してて結局もらえずじまいで撃沈してたな。…誰に渡すんだろな〜」
「絶対ボクだよ!うん。」
「なぜにそうなる!?」
なんだか自信ありげなダム。
チェシャの問いかけに…
「ボクが一番かっこいいもん。」
「わけわかんね」











「あ。チェシャ!ダム・ディー!」
「あーアリスちゃんだー〓」
「アリス!」
噂をすればなんとやら。
アリスが小走りでこちらへやって来ます。
「こんなとこにいたのか!ずっと探してたんだぞ!」
ぷぅと頬を膨らませるアリス。
「チョコ溶けちゃうじゃん。」
「「チョコ!?」」
あーそこチョコに過剰反応しない。
「地の文は黙ってろ。」
…酷い…
「?誰と話してるんだ?…はい、2人…3人?に。美味しくないかもだから駄目そうだったら捨てろ。」
「「…え゛」」
「なんだよそのえ゛って…」
「もしかして、ピーターとかにもあげてたりとか?」
「何いってんだよ。当たり前だろ?」
「…………………………………。」
「?」
地の文を馬鹿にしたからだ。ざまぁ。
まああっしが操作した訳じゃないんで。
「「ちくしょおおお!!」」
「!?」
ちゃんちゃん♪



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